http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071014-00000146-mailo-l24
川上ダム計画:国交省事務所、地元住民らと意見交換--名張 /三重
10月14日13時1分配信 毎日新聞
伊賀市に建設予定の川上ダム計画について、地元住民の意見を聴く「木津川上流 意見交換会」が13日、名張市南町の名張産業振興センターで開かれた。約100人が参加し、同ダム計画を策定した国交省木津川上流河川事務所の担当者と意見交換した。
同省近畿地方整備局が8月、同ダムなど今後20~30年間の「淀川水系河川整備計画」の原案をまとめたことを受け、同事務所(同市木屋町)が開いた。
ダムの役割について事務所側は、洪水調節や水の確保に加え、「川上ダムで貯水量を確保することで既存ダムの寿命を延ばせる」と説明。これに対し、住民からは「その理屈では、未来永劫(えいごう)ダムを造り続けるということか。この財政難の折に考えられない」などの厳しい意見が出された。このほか、名張市黒田地区の名張川と宇陀川合流地点の、さらなる治水対策を望む声も上がった。
意見交換会は、21日午後2時から、伊賀市平野中川原の上野フレックスホテルでも開かれる。申し込み不要。問い合わせは同事務所(0595・63・1611)へ。【傳田賢史】
〔伊賀版〕
wikipediaより
川上ダム(かわかみ-)は三重県伊賀市青山町(旧名賀郡青山町)川上地先、淀川水系木津川の左支川である前深瀬川に建設が進められているダムである。木津川上流ダム群の1つ。
* 1 木津川流域最後のダム計画
* 2 揺れる事業計画
* 3 関連項目
* 4 外部リンク
木津川流域最後のダム計画
淀川水系の水資源総合開発計画である「淀川水系水資源開発基本計画」に基づき、木津川・名張川流域には「木津川上流総合開発事業」として1969年(昭和44年)完成の高山ダム以降、青蓮寺ダム・室生ダム・布目ダム・比奈知ダムが相次いで建設された。しかし尚も増え続ける関西圏の水需要に対処する為、1981年(昭和56年)より独立行政法人水資源機構(計画当時は水資源開発公団)が計画しているダムが川上ダムである。
ダムの型式は重力式コンクリートダムで、高さは91.0mと名張川流域のダムでは最も堤高が高い。目的は洪水調節・不特定利水・上水道・工業用水で、多目的ダムである。完成すれば木津川流域に建設するダム群の中では最後のダムとなる。2004年(平成16年)完成予定であったが、現在まで本体着工には至っていない。計画長期化の主因は反対運動による補償交渉の長期化によるものだが、水源地域対策特別措置法の適用を受けて水没地域対策を進めた結果交渉は妥結され、現在は代替地造成や付け替え道路の工事が進められている。
揺れる事業計画
ところが、近年の公共事業見直しの風潮の中、淀川水系でも事業の再検討が迫られた。国土交通省近畿地方整備局は諮問機関である淀川水系流域委員会に、川上ダムを始め丹生ダム・大戸川ダム・余野川ダム及び天ヶ瀬ダム再開発の5事業について事業の可否を諮らせた。その結果、2005年(平成17年)に委員会は事業全ての中止を答申。これを受けた国土交通省は川上ダムを建設中止ではなく、多目的ダムから利水を一部残した治水ダムとして規模を縮小する方針を固めた。
これについてダムに反対する市民団体や、事業からの撤退を表明した奈良県は歓迎の意思を示した一方で、三重県や伊賀市等地元自治体は答申に反発して早期着工を求め、地元住民も賛否分かれる結果となった。国土交通省は地元の意向を無視する事も出来ず、2006年度財務省予算概算要求で15億円の建設費を計上する等、最終結論は出していない。
重力式コンクリートダム wikipedia より
重力式コンクリートダムは、ダム型式の一種。略して重力式ダム、またグラビティーダムとも呼ばれる。
主にコンクリートを主要材料として使用し、コンクリートの質量を利用しダムの自重で水圧に耐えるのが特徴である。膨大なコンクリート量が必要であり、アーチ式ダムほどは条件は厳しくないものの花崗岩・安山岩等基礎岩盤が堅固な地点でないと建設する事が出来ない。海外では古くから建設されているが、堤高200m以上のダムではあまり多くない。ちなみに世界最大の重力式コンクリートダムはスイスのグランド・ディクセンスダムで、他にはインドや中南米に200m級のダムが集積している。現在建設が進められている中国の三峡ダムや、総貯水容量世界第二位であるロシアのブラーツクダムも重力式である。
写真は世界最大の重力ダムグランド・ディクセンスダム(スイス・285.0m)

全国ダムデータベース
http://www2.river.go.jp/dam/
水資源機構
(理事長青山俊樹(あおやま としき)氏 は国土交通省の第三代事務次官元国土交通事務次官)